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2013年9月13日(金)

  • 2013年9月14日(土) 午後6時32分42秒

BS歴史館

NHKのBS歴史館で大正時代にあった関東大震災についての放送が有りました。

今日、録画してあったこの番組を見ました。
大正12年(1923年)に起こった関東大震災と地震学者「今村明恒」、物理学者「寺田寅彦」を題材にしたものでした。

知らなかった事がいくつも語られていました。
関東大震災の多くの犠牲者が被服廠跡地で火災旋風によるものであった事は知られています。
この火災旋風が、実は江戸時代にも起きていて、火事が多発していた江戸時代には、火災から逃げる時は荷物を持って行っては行けないというルールが有り、これを破ると罰せられたと言うのです。
明治に入り、時は流れ大正12年の大震災の頃にはそのうような記憶も、ルールも無く人々は大八車に家財道具を積み被服廠跡地に逃げ込みました。そこに四方から火の手が襲ったとき、家財道具を持っていたためそれに火が付き逃げ場を失い悲惨な被害が出たと言う事です。

関東大震災を予言した今村先生の意図は、何時か必ずおこるから、それに備えてしっかり防災に勤めよと言う事でした。しかし、今も変わらぬメディアの無責任なあおり報道で防災せよと言う大切な部分をカットされ、大震災が起こると言う事のみを報道されてしまいました。この報道によってパニックが起こり、これを沈めようと論文を否定され、嘘つき扱いされてしまったのです。しかし、彼の予言通り関東大震災が起こってしまいました。
どんなにか悔しかった事でしょう。

物理学者の寺田寅彦先生は、大地震が起きてもたえられる建造物を造る必要が有ると唱えました。

いずれも、人間には自然災害を起こさないようにする事はできないが、減災はできると唱えています。

文明が発達し、そこに多くの建物が建ち、人口が密集すれば災害の規模は大きくなります。建物の耐震性や、地盤の強さを考慮して対策を立てながら町が大きくなったのならまだしも、つけを後に回して巨大化して行った東京(東京だけでは有りません)はいかにも危うい。

寺田先生は言いました。
日本人は健忘症であると。
大地震は周期的に起こっています。いずれまた起きるでしょうが、その頃には過去の災害を忘れ危険な土地に、沢山の建物が建っている事でしょう、と。

その通りのことが起きています。

何時起こるかもしれないからこそ、過去の過ちを繰り返さないためにも日本人は健忘症である事をもっと自覚して、備えなければなりません。

このような事が番組で言われていました。(すごーくはしょっています。)
私も全く同感です。

日本人は本当に健忘症です。

喝!!

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