2017年10月15日(日)

沖縄そして選挙
　今年の夏は初めて沖縄の離島、慶良間諸島の一つ、阿嘉島へ行ってきた。
その美しい海に感激（別ブログ）

離島への船は、波が高いと出ない。
行きと、帰りに１日づつ沖縄観光をした。

沖縄は以前にも一度おとづれたが、その時、広大な米軍基地が広がる光景を目にした。
そして、ひめゆりの塔をおとづれた。
第二次世界大戦の時の、悲しい歴史は映画や、本で知ってはいたが、ひめゆりの塔の地下壕の中ではその悲惨さを直視できない思いでいた。若くて将来のある人々がなぜこんな悲惨なことにと。

今回、島の民宿の方が、ふと口にした「太平洋戦争の時、あの海の向こうからアメリカ軍がいっぱいやってきたんだって。ここらは最初に来るところだからね。恐ろしかったって。」
さらっと、控えめに一度だけ口から出たその言葉を聞いて、美しい海を見ながらその光景が頭をよぎった。

大きな艦船と上陸する米軍の無数の船。

素朴で、ゆったりと流れる時間。美しい海と自然の中で暮らす人々にとってどんなに恐ろしかったことか。

沖縄は、アメリカの占領時代を経て日本に返還された。
前線として、アメリカだけではなく、日本軍にも蹂躙された沖縄。
その歴史の上にあって、今もなお沖縄の自治権は侵害されている。

狭い島にひしめく米軍基地。
「日本を守るため」？　狭い島で演習を行い島の人々を危険にさらして？
海兵隊は沖縄でなく「グアム」に移転してもなんの問題もないという。
それだけの装備と機能を持っている。
なのになぜ沖縄なのか？
そこには、どんなカラクリがあるのか。

今、訳のわからん解散総選挙が行われている。
野党が、首相に追求すべき問題について、臨時国会の開催を要求。開かなければならない臨時国会をずっと開かず、追及を逃げるかのように開いた途端解散。

争点はもちろんその首相に姿勢。憲法違反を繰り返し勝手な法律を作り国民の個人の内面の自由を踏みにじる。また、国民の年金を使って株価を操作、一部の金持ちにお金が偏り貧困層の拡大に見る経済格差の拡大、などなど。
だけれど、沖縄の問題もおおきな争点だと思う。

政権は北朝鮮の危機を煽り、米軍が必要という。
だから沖縄？

メディアもこぞって危機を煽りまくる。
議員も、国民も、北朝鮮に軍事行動はやむなしという人が結構な割合でいる。
日本人が世界的に見ても一番多いらしい。
アメリカよりも多いらしい。
もしそんなことが起こったら、どんなことになるのか想像できないのかしら。
推定で２１０万人が犠牲になるという試算も出ている。
京都府民全員の数！
それだけでは収まらないだろう。
狭い日本海を隔てたすぐ隣の国北朝鮮。
もしなんかあれば多くの難民が溢れる。
目を覆いたくなる光景が繰り広げられるだろう。

なのに、何を煽っているのか、訳がわからないし、それに同調してしまう日本人も酷すぎる。

今回の選挙でもし現政権が、そしてそれに同調する議員たちが過半数を占めたらと思うと恐ろしい。

何があっても、幼児のように「僕知らないもん。そんなこと言ってないもん。」で済ますことを許すのか。国民の良識が問われていると思う。

みんなしっかり自分の頭で考えようよ。