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2020年3月10日(火)
- 2021年2月10日(水) 午後3時2分4秒
アイスランドに行ってきました。
アイスランドに行ってきました。
2月21日から27日のアイスランド旅行でした。
12人のこじんまりしたツアーです。
イェローナイフとwisllerに連れて行ってもらったガイドさんにお世話になりました。
寒ーいとこばかりです。
アイスランドは一度は行ってみたかったところです。
アイスランドでみたいと思ったのは「ギャウ」
何十年も前に、NHKの地球大紀行という番組でアイスランドが取り上げられました。
プレートとプレートが引き裂かれているところ、そこはほとんどが海底にあって海嶺と呼ばれています。地上にあるのは「アフリカ大地溝帯」とアイスランドの「ギャウ」だけ。
その映像では、9キロもの長さで割れ目噴火が起こっていました。
地底奥深くからマグマが湧き上がる割れ目噴火の溶岩は粘性が低く、爆発的な噴火ではないため飛行機からの映像が初期の段階から撮影されていたのです。
溶岩が、吹き上がる様子は圧倒的で、100メートルの高さに溶岩がまるで噴水のように吹き上がる様子が目に焼き付いています。
その噴火の後は大地に裂け目が走り、家族一同目をまんまるくして見ていました。
そのギャウを実際目にすることができる。(ワクワク)
その他にも、間欠泉や、オーロラ。
オーロラはイエローナイフで素晴らしいオーロラに出会えたけど、満月もあってか白いカーテンでした。
今回は新月が2月23日。その前後での旅行なので、月の光がなかったら本当に緑色に見えるのか見てみたかったのです。
ツアーガイドの小市さんに言わせると、人によって見え方が違うそうで、彼には緑に見えていても、白くにしか見えない人もいるということでした。
今回はどうかしら。
記憶を思い起こしながら、記録もあって、少々助長な旅日記です。
2月20日、昼食を済ませて我が家を出発。
21日10時30分集合に間に合うように成田空港から歩いていける「成田レストハウス」に宿をとってありました。
早くに予約したので、見晴らしの良い部屋で、成田空港がよく見えました。
初めのうちは、広大な大陸にまるで大きな紙をくしゃくしゃにしたような山々や、とてつもなく長くのたうち回る大河、砂漠のような茶色い大地などが見えていましたが、やがてそれは真っ白な世界に変わっていきました。山も河も真っ白。人の気配がありません。あったとしても上空からは真っ白な世界が広がっているだけです。
いつまでもいつまでも。
厳しい極北の世界に圧倒されながらずっと窓の外を見ていました。
飛行機は西へ西へと飛んでいくので、12時30分に成田を出てからずっと明るい日差しの中です。
真っ白な世界が少し変わったのは、スカンジナビア半島に近づいた頃、海の中に黒い海面が氷の割れ目からちらほら見えてきた時でした。
コペンハーゲンについたのは現地時間の16時過ぎ。。
11時間半ほどの飛行ですが、まだ夕方です。
空港で5時間のトランジット。
ちょっと退屈。
その後、アイスランド航空の飛行機で3時間ちょっとのフライトでアイスランドのケフラクビク空港に着きました。
飛行機の右側に乗っていたツアーの方達が、飛行機からオーロラが見えたと言ってられました。カメラにもちゃんと緑色のオーロラが写っていました。
「なんかぼんやりと光っていた。カメラにとったら緑色だった。」とのこと。
私たちは左側だったから当然何も見えません。
飛行機の航路から右側が極地の方を向いているのだから当然と言えば当然ですね。
飛行機の飛ぶ雲の上は絶好のオーロラ観測の場所なのですものね。
羨ましい。
ケフラクビク空港に着いたのが現地時間23:25。コペンハーゲンと1時間の時差があるので日本とはー9時間です。
ケフラクビクから今夜の宿泊地レイキャビック市内のホテル、レイキャビックセントラムに専用車で行きました。
この専用車が最後まで私たちを案内してくれました。(運転手さんは変わりましたが)
途中、少しオーロラが見えました。なんと緑色に見えた。やったー。
この写真ではわかりませんね。でもちゃんと見えていたのです。
夜中について、翌朝7時起床。
高齢者、元気です!!
専用車が迎えに来てくれました。
このホテルには最後に宿泊しますが、次からは別のホテルなので荷物をみんな持って出発です。
現地ツアーガイドの渡辺さんが、このあと私たち13人に上手な語りでアイスランドを案内してくれました。
レイキャビックのホテル「レイキャビックセントラム」朝食がとても美味しかった。パンはどこでもとても美味しくいただきました。
2月22日
最初に訪れたのは「地熱発電所」
アイスランドの地熱発電所には日本の技術が使われているのだそうです。
自然環境を大切にするアイスランド。豊かな地熱で発電をするのは至極納得できました。
同様に豊かな地熱がある日本ではなぜできないのか。
そこには利害関係が蠢いているのでしょう。うんざりです。
渡辺さんの通訳で地熱発電所の中を係の方に案内してもらって見学しました。
その後、メインのゴールデンサークル観光。
まず、黄金の滝「ゲトルフォス」
道中は、・・・・何もない。・・・
枯れた草原、少し雪。溶岩原に雪。時々そんな雪の中に馬。滅多にないけどたまに家。
ナイアガラフォールのように巨大ではないけれど、あんなに観光地化されてない大自然の中の「ゲトルフォス」はとても綺麗でした。
何もない
昼食を取ってから間欠泉ゲイシールを見に行きます。
その後また何もない白い平原、所々にある山などを車窓に眺めながら、間欠泉「ゲイシール」を観光。
間欠泉の映像はうまく撮れました。
さあ
瞬間を切り取っています。
噴出その2
噴出その3
ワオー
周り中、湯気が上がっていて、ボコボコと湧き上がっていることろがあったり、別世界でした。
現地ガイドの渡辺さん曰く、今日は風も穏やかで、アイスランドでは珍しい良い天気だとのことでした。
ラッキー。
だから、間欠泉も上に上がりゲイシールも輝いていたのです。
そして私のメインイベント「ギャウ」
地球大紀行で見た印象で、ギャウとは大地の裂け目と思っていました。
その印象通りの裂け目が目の前に広がっています。
これがギャウですね。というと渡辺さんが、いえいえ、あの向こうまでそうです。
あの向こうとは、はるかかなたにある山々。
アフリカ大地溝帯の映像をテレビで見ましたがあれはど荒々しくはないけれど、その広がりは、広大なものでした。毎年2センチずつ大地が裂けて広がっている。大噴火があればもっと大きく。
ギャウ1
はるか向こうに見えるのがヨーロッパ大陸のプレート
大地が引き裂かれて行く現場です。
私たちは少し大きめのギャウの間に設けられた遊歩道を歩きました。
ここを溶岩が噴き出していたんだな。
小さな大地の裂け目ギャウはあちこちにあり、バスの車窓からもいっぱい確認できました。
そして広大な大地の裂け目ギャウは、長い年月をかけて北アメリカ大陸のプレートとヨーロッパ大陸のプレートを引き裂いて作られていったのでした。
すごい!!
この日は盛りだくさんです。
この後、「シンクヴェトリル国立公園」へ。
そこには、高いギャウの壁があり音を反響させ多くの人たちに意見を述べられるということで、世界最初の民主議会「アルシンギ」が開かれたところだそうです。
その夜からホルガルメスのホテル「アイスランドエアーハーマル」に3連泊です。
ホテルハーマル。平家のホテルです。各部屋から直接庭にだることができます。
ホテルにはシャワーしかないけれど、戸外にジャグジーがあるらしい。
どうしようかなと思いましたが、次の日は雪の予報、その次の日も怪しい。
そこで思い切って入ってみることにしました。
部屋でシャワーを浴びてから水着に着替え、ジャージの下と上を羽織ってタオルを持って靴を履いてジャグジーに到着。
誰もいません。
横にあるサウナにくっついている腰掛のようなところに服やタオルを置き、水着になって飛び込みました。
「いい気持ち」
38度くらいでぬるいかもと言われましたが、十分暖かく、綺麗な空気の夜空の下で癒されました。
街の明かりのある方角がボッと明るくなっています。
少し離れた左側も明るくなっていますが、なんだか緑っぽい。
「オーロラかもしれないな。」
と思いながらぼーっとしていました。
少し雲があるので、それ以上は無理かなと思いながらお湯に入っていると、外国の方(って、私が外国人か)のカップルが入ってきたので、あがることにしました。
さて、タオルで体を拭き、靴は、足が濡れていて上手く履けません。
しゃーない。
裸足で雪の上をタオルを体に引っ掛け、服と靴を持って数メートルホテルまで駆けていきました。
「冷たかった」けど、面白かった。
その夜は、雲が多くてオーロラは無理でした。
私が夜入ったジャグジー。隣の建物がサウナ。
2月23日
この日は雪上車に乗ってアイスケープ観光です。
直前に購入したコロンビアのスノーシューズが役に立ちました。
強い味方でした。なんせ冷たくない。
このアイスケープではないけれど、地球大紀行では氷河の中にできた洞窟に入った学者たちが、そこの中にあった温泉に浸かっていたのが印象的でした。
氷河の中に観光用の洞窟を作るなんてびっくりです。
クレバスはないのかというと、下からクレバスのできる様子が見えるのはここだけだということでした。
その様子がちゃんと見えました。
洞窟の壁の氷はまるで年輪のように年月がわかります。
雪が多い冬、少ない夏。その繰り返しです。
私のスノーシューズでも滑るので洞窟観光には簡単な滑り止めのついた靴につける道具を貸してくれます。
案内のお兄さんは、ウイットに飛んだ方で、しょっちゅう冗談を言われます。なんとなく感じはわかるのですが、通訳必要。残念。
洞窟の入り口付近では風がものすごく、吹雪いていました。
中は当然穏やかです。
小市さんは、一度ここで猛吹雪に会い、7時間閉じ込められたそうです。
みんなで協力して車を掻き出してやっと帰ったと言ってられました。
私たちは、幸運にもそんなことはなく、いつも戸外で活動するときには雪も風も止み穏やかでした。ご利益ご利益。
年輪のように氷河のできた年月がわかります。
アイスケープを案内してくれたお兄さん。
こうしてクレバスが下の方からできて行くのです。
雪上車で氷河から普通の道に。
また、バスに乗り換えて源泉を見学、
そして、溶岩滝という意味の「フロインフォッサル滝」子供滝という意味の「バルナフォサル滝」を見に行きました。
道中雪の中にもお馬ちゃん達がいました。
バルナフォッサル滝
「バルナフォッサル滝」はその川の上流にある滝です。言い伝えがあるようで、子供が間の岩を伝って行こうとしたら落ちてしまった。だからそんなことがないようにとその岩を落としたとかなんとか。
どこも大自然を十分に堪能させてくれました。
この夜は、雪。
食事の時外を見ると吹雪いていました。
だから、オーロラもなし。残るチャンスは24日の夜だけです。
2月24日
スナイフェルス半島観光ドライブ。
そこはまた夏には違う様相を見せるのでしょうが、荒々しく美しい自然が堪能できました。
この日は、ほぼドライブ。
夜は、最後のオーロラ鑑賞に期待です。
見えるかな。
ホテルに泊まっている観光客は、どの国の人もみんなオーロラに期待しています。
このホテルではオーロラが見えると起こしてくれるのです。
イエローナイフと違って(イエローナイフでは午前4時頃でした。)この地ののオーロラは割と早い時間に現れることが多いそうで、この日も結構早い時間に知らせが来ました。
部屋から直接庭に出て鑑賞できます。
確かにオーロラでしたが、初めて見る人は、ボート白く光るのを見て、期待していたものと違うのでなんだか腑に落ちないようでした。
若い小市さんはよく見えるようで、動いてる動いてると言っていましたが。
イエローナイフの時のように真上から全天に広がるオーロラが降り注ぐようなのは多分よほど運が良かったのだなと思いました。
ぼっとしたように見えても、それでもそれは確かに肉眼で確認できるオーロラでした。
私の目にも、緑がかって光っているのがわかりました。
色とりどりのオーロラとはいきませんでしたが、小市さんの写真でははっきりと映っていました。
みんな見ることができて良かった良かった。
参考までに、まず、入浴の手続きをして手首に巻くチケットを受け取ります。
チケットに1杯分の飲み物はついていますが、そのほかに中で飲み物などを買うとそのチケットに記録され、出るときにクレジット払いをする仕組みです。
中に入ると男性と女性に分かれます。女性の方は1階と2階にあるのでどちらに入ったかを覚えておかないとひどいことになります。
ちなみに私たちは2階の方に入りました。
シャワールームで体を洗って水着を着て出て行くと階段を下ります。ここで男性と一緒になります。扉から出るとそこはブルーラグーン。写真で見るあの水色のお湯。
この日は湯気がたくさん立ち上り視界が効きません。
それをいいことにはしゃいでいました。
同行のはるみさんは私より背が低く、浮き輪のようなものを借りていました。
なんか、可愛かった。
私も深いところでは足が立ちません。平泳ぎをすると膝が痛むので、足をバタバタ(^o^)
本当に楽しいひと時でした。
ブルーラグーンを後にしてレイキャビックの街でお買い物。
夜にオーロラ鑑賞のバスが出るか出ないかというところでしたが、雲が多いのでバスが出ないことになり、ガイドさんが代わりにと酒屋さんに連れて行ってくれました。
私は飲めないのでお酒には全く関心がなく、隣のスーパーに一人で入って行きました。
豚のマークのスーパーです。
店に入ると2つ扉が開いていて、一方の扉にはU字型の金属の仕切りが両側から出ていてなんだか入れなさそうです。もう一方の方から入っていくと後ろから「japanese」という声が。
そこはお金を払って出るところだったのです。
入れなさそうに見えた方が入り口で、どうしょうかと思っていたら「push」と言われました。
押したら入いれた。😁
美味しそうなビーフの加工品なんかもあったけど持って帰れないから見るだけ。
クッキーと飴とアイスを買ってレジへ。
人のいるレジは混んでいるからセルフのレジに行きました。
日本でもやってるからと買ったものを順にバーコードを読ませて、さて支払いをしようとパネルを見ると、オーマイゴッド!
さっぱりわからん。
書いてあるのはアイスランド語。
しばしフリーズ。
すると。10代のアルバイトらしき若い店員さんが助けてくれました。
袋はいるのかと聞いているようなので私は「ノー」
クレジットを入れると画面がくるくる回っています。止まったのでもう抜いて良いかとクレジットを抜くと、まだだったようで、もう一度と言われました。
ようやく支払いが終わり、アイスをかじりながらバスの中でみんなの帰りを待ったのでした。チャンチャン。
あれもこれも経験。面白かった。
この日は最初に止まった「レイキャビックセントラム」宿泊。
曇っているからオーロラはダメ。
2月26日
この日はかなりの強行軍でした。
午前3時起床、4時朝食、4時40分バスで出発、ケフラビク空港へ。
7時45分発のコペンハーゲン行きの飛行機に乗りました。
コペンハーゲンでまた4時間のトランジット。
現地時間15時45分発の飛行機で成田に向かいました。
今度は東へ東へと飛行機は飛んでいきます。
太陽は飛行場ではすでに西の空にありました。
上空に行くと太陽の光が機体の後方へ後方へと去っていきます。
地球の大きさを感じます。
やがて、窓の外から光が消えました。
しばらく窓を閉じていましたが、私の席は機体の進行方向の左側の窓側です。
窓の外は北を向いています。
この夜はオーロラが一番よく見えると予報されていた夜です。
もしかしてと窓を開けてみました。
外は夜なので他の乗客に迷惑はかかりません。
すると遠くほぼ水平に白く光った線がずっと横に伸びています。
光っている原因は何。
太陽ではありません。新月に近いこの日は月の光でもありません。
何かが他の光で光っておることは考えられません。
オーロラや!!極光、まさに the northern lights.!!!
その光は飛べども飛べども続いています。
横にいる主人は映画に夢中で雲やろとそっけない。(怒)
雲のわけがない。
10000m以上上空を飛んでいるのに。
その光った線はずっと見えています。
考えてみればオーロラベルトに沿って飛行機は飛んでいるのだから、その大きさに比べて小さな飛行機からはほぼ水平に見えて当たり前です。
ぼーっと幅が広く光ったりしながらずっとずっと光っていました。
飛行機が南に進路を取るときはどう見えるのだろう。
その白い光は-----------------------------------------
のような状態だったのですが、やがて南に進路をとる頃先の方がカーブをとるようになりました。
カーブの下に、星も見えます。
完璧。オーロラ!!!
主人もこのときやっと認めてくれました。
もっと良い目をしていたら、もっと動いて見えたかも。
着陸後そのことを小市さんに話したら、この路線でオーロラを見たって聞いたのは初めてだそうです。
そりゃそうでしょう。
朝早く起きて、疲れて、みんな寝ていますから。
物好きに窓にしがみついているのは私くらい。
疲れたけど、最高の経験でした。
行ってよかったアイスランド。
多分一番楽しんで喜んだのは私だな。😄
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