2016年7月13日(水)

参議院選挙の結果を見て、日本人はアホや、何でこうなるのと思うと同時に、メディアを握って報道させないとこうなるのかと実感した。
告示後の党首討論会。安倍総理がやらないというからできない、野党だけでやろうとしたら公平性の問題があるのでメディアに上げさせないという。
勝手にやらないんだからほっておけば良いようなものだけど、メディアに圧力がかかるのだろう。
そして、山積みの問題点はほったらかしで、経済経済と唱える。

政治に疎い私でもわかる多くの問題点。
一昨年の秋に決めた年金の株への運用比率を５割にした結果、今や１０兆円という損失を出していること。国のカネではなく国民が将来年金として受け取れるよう少ない給料の中から積み立ててきた資金の運用を、リスクの高い株で行うなんて、アメリカを始め諸外国でもやっていない。銀行に預けてあるお金を、勝手に使って損を出したら怒ると思うのだが、メディアの取り扱いは極めて低い。圧力がどれほど大きいのかと思う。この一点だけでも政権は転覆して当然なのに、なぜか、経済とかこの道をとか、実態のわからない言葉をおっかぶせるように言っているとどこかに霞んでしまうというのはどういうことなのだろう。

原発の問題にしてもそうだ。
アンダーコントロールと言ったことはとうに真っ赤な嘘だと知れている。もちろう当初からそうだったのだけれど。
福島では未だに放射能が出続けている。放射能を発するメルトダウンした核燃料は取り出す方法すら分からない。たとえわかったとしても取り出すのに何十年もかかる。
事故前には、年間１ミリシーベルト、原発の建屋内で５ミリシーベルトとなっていた許容量が、２０ミリシーベルトとなり、それ以下だからもう避難指定は解除。え〜！！というほかない。
そうなるといろいろな国からの援助もなくなるという。
本当に帰って良いのと思うのは当然で、子供を抱える若い家族は帰れないだろう。

特権階級の中で育ち、市井に暮らす人々とは違う感覚の持ち主には、弱いものに目は向かない。

鬼怒川の大洪水の時も、違憲立法を成立？させた後、ゴルフをしていて現地に行くことさえしなかった国のトップ。
　熊本の地震も、３ヶ月も経っているのに他人事のように手を打てない。
　
　その原因の一つは東京オリンピックだと思う。
多くの資材、人手が東京に集まる。資材は高騰する。人手は足りない。
大震災で傷ついた東北がまだどうすれば良いかもわからない時に、日本を元気にとか言って、しかも、なん億という買収費を使って決めた。
中心は東京。地方の衰退は目に入らない。自分で努力しないからだろうという感覚。
こんな感覚の持ち主が国の政治をしてはいけない。

　このオリンピック誘致問題もなんだかうやむやにされている。
いろいろ問題のある東京オリンピックはさっさと返上した方が良い。スポーツ選手はスポーツバカにならないことが肝心だ。もう一度ロンドンでやるならそれも良い。オリンピックがなくなるわけではないのだから。

沖縄の問題もあまりにもひどい。沖縄の人々が出した今回の参議院選挙での意志を全く一顧だにしないのは、民主主義の否定に他ならない。

甘利氏の問題も、他の問題とすり替えられ、メディアは取り上げず。

海外からも、メディアの政権からの自由度が低いと指摘され、半ば嘲笑されていて、これでは日本は死んでしまう。

で、改憲勢力が３分の２！
ありえない。
こんな政権に憲法をいじくりまわさせてはいけない。
どんな圧力があるのかわからないけど、メディアはその責任において、きちんと報道してほしい。
事実を書けと言われるのなら、全てを書けば良いだけだ。

多くの若者が、粘り強く、たくましく問題と取り組んでいたのは知っている。
どうか絶望しないで。

ナチスの真似をして人々を欺き、戦後７０年、曲がりなりにも平和であった日本をぶち壊し、金持ちだけにお金が集まる変な社会を作ろうとしている政権の本当の姿をメディアはもっと報じてほしい。そうしないで日本が壊れたらメディアの責任は大きい。御用報道機関として多くの命を奪う戦争に加担したことの反省を見せてほしい。

なんだか鬱陶しい気持ちになってしまう選挙結果でした。